Googleドライブデータ消失? 想定内ですか!

 2023年11月、「Googleドライブ」で、データが消えるという不具合が複数報告されていました。2023年12月08日 のGigazein (https://gigazine.net/news/20231208-google-drive-data-loss-fixed/)では、”Googleドライブのデータ消失問題は「修正済み」とGoogleが主張、直ってないと反論するフォーラムのスレッドを閉鎖”との記事も出ています。

 事実はどうなのでしょうか? はっきりしないですね。

 これではっきりしたことは、「Googleドライブ」でもデータを消失する可能性があるということです。皆さん、想定内でしたか?

 Googleの”クラウド データ処理に関する追加条項 ”の中には、データセンタや設備内のスイッチの冗長化対策はしているとの記載はありますが、「絶対に、データを消失しません」という宣言はありません。また、Googleの”利用規約”の中には、保証として「Google は、相応の技術と注意をもってサービスを提供します。この保証に記載された品質レベルが満たされていない場合、ユーザーはそれについて Google に伝え、Google はユーザーと協力して問題の解決を試みるものとします。」という記載もあります。データセンタ内でシステムを多重化していても障害が発生していることから、単なる多重化では、データ消失のリスクはまだ高そうです。

 そこで、重要なのは、このようなクラウド内でデータ消失することを想定内とすることではないでしょうか。

 データの重要度(法的要求を含めて)を勘案して、追加対策を検討しておく必要があります。重要度を費用に換算して評価することがありますが、手持ちの資金から逆算してこれ以上は対策に投資できないと、甘目の評価をつけてはいないか? よく吟味しておく必要があります。データ量が少ない場合は追加投資も少なくて済みますので、まずは対策しておいてはどうでしょうか?

そんな時に思い出して欲しいのは、”3-2-1”のルールです。これは、重要データの保存時の最低限の原則と言われています。すなわち、”3個のデータコピー作成(元データ以外に2個のデータコピー作成)、2つの種類の異なる媒体を利用し、1個のオフサイトも使用する”です。

 多重化や複数サイト化が進んできたことで、”3データコピー作成、1個のオフサイト”は満たされることが多いのですが、大抵の場合は実現できていないのが2つの種類の異なる媒体という条件です。

 ”2different media"(2種類以上の異なる媒体)を必要とするとしていた本質を考えてみる必要があります。以前には重要なデータは、磁気ディスク(RAID)と磁気テープだけでなく、光ディスクにも保存していたことがあります。これは何を意味していたかというと、磁気テープのデータ保存システムに万が一にも想定外の障害があり、データが読み出せなくなっても、媒体の種別もデータ保存システムも全く異なる光ディスクシステムを使っておけば、想定外への対策になるだろうという考え方からでした。

 つまり、”2different media"の意味するところは、想定外への対応なのです。使用する媒体はともかくとしても、少なくとも異なるアーキテクチャーのシステムを使用する必要があります。

 クラウドストレージでいえば、Google、Box、SPOの内部でいくら多重化しても、想定外への備えにはなっていないと考えられます。そんな時、

データ容量が多い場合には、別のクラウドサービスにデータを同期しておけば、想定外への備えは強くなると思います。

データ容量が少ない場合には、そこまでしなくとも、改ざん防止型の光ディスク(BD-R)に書き出しておけば済むケースもあるのではないでしょうか?

いかがですか、皆さんも自部門のレベルアップのために、文書情報マネージャー認定セミナーを受講して、基本から応用までを学びませんか。募集要項はこちら。