BDディスク
Blu-ray DiscTMの略称。ブルーレイディスクアソシエーション(Blu-ray Disc Association)で規格化された、青色レーザとNA 0.85対物レンズを用いて記録再生を行う光ディスク。
代表的なBDディスク及びCD、DVDディスクの種類
記録媒体 | 追記・書換区分 | 記録層数 | 容量 | |
BD | BD-R | 追記形 | 1層/2層 | 25GBytes/50GBytes |
BD-RE | 書換形 | 1層/2層 | 25GBytes/50GBytes |
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CD | CD-R | 追記形 | 1層 | 640MBytes/700MBytes |
CD-RW | 書換形 | 1層 | 640MBytes/700MBytes | |
DVD | DVD-R | 追記形 | 1層/2層 | 4.7GBytes/8.5GBytes |
DVD+R(*) | 追記形 | 1層/2層 | 4.7GBytes/8.5GBytes | |
DVD-RW | 書換形 | 1層 | 4.7GBytes | |
DVD+RW(*) | 書換形 | 1層 | 4.7GBytes | |
DVD-RAM | 書換形 | 1層(両面) | 4.7GBytes(9.4GBytes) |
(*)これらの名称は俗称であり、国際基準のISO/IEC規格やECM(欧州コンピュータ工業会)規格では、+Rフォーマット、+RWフォーマットと記されている。
CD/DVD/BDディスクの構造模式図
(「電子化文書長期保存のためのBlu-ray DiscTM検査基準及び取扱いに関するガイドライン」2012年4月、JIIMA標準化委員会)
ブルーレイディスクTMには記録型ブルーレイディスクと再生専用ブルーレイディスクがあるが、デジタル放送の番組を高画質のまま録画できる記録型ブルーレイディスクが先行して開発された。
外形は他の光ディスクと同じであり、ディスクの厚みは1.2mmで直径が12cm又は8cmであるが、現在は直径12cmが主流になっている。高性能を実現するため、レーザー光にDVDより波長の短い405nmの青紫色レーザーが採用されている。また1.1mmのポリカーボネート基板上に設けた記録層の上に0.1mm(25GB(単層)の場合)のカバー層を形成し、レンズの開口数(レーザー光を絞ることのできる度合い)も0.85と大きくし、レーザー光のスポットをより小さく絞れる設計となっている。
記録型ブルーレイディスクには一度だけ記録できるBD-Rと繰り返し書き換えができるBD-REの2種類がある。またそれぞれ「録画用」と「データ用」の用途に分けられている。「録画用」は主にデジタル放送の番組をブルーレイディスクレコーダーで録画する用途で、現行のテレビ放送における最高の画質を楽しむことができる。「データ用」は動画や画像などのデータを記録する用途で、図書館や公的な文書データのアーカイブにも使われている。
再生専用ブルーレイディスクはBD-ROMと呼ばれ、現在は映画のソフトが主流である。
記録型ブルーレイディスクの構造
BD-R/REの25GB(単層)、50GB(2層)の構造図を下に示す。
※ BD-R/RE 25GB(単層):基板の上に反射層から保護層までの4層からなる記録層が1層あり、この記録層の上に透明カバー層がある。透明カバー層の上にさらにハードコート層がある。
※ BD-R/RE 50GB(2層):基板の上に反射層から保護層までの4層からなる記録層が2層あり、この記録層間は中間層と呼ばれる樹脂層で分離されている。そしてこの記録層の上に透明カバー層、さらにハードコート層がある。
(日本記録メディア工業会ホームページより)