アーカイブ用光ディスクの取り扱い・保存について

貴重なデータを長期間保存するには、アーカイブ用光ディスク製品を用いるだけでなく、作成時や保存では、JIS Z 6017に規定された方法に準拠し、安全を確保してください。
以下に、JIS Z 6017:2013から必要な部分を抜粋していますが。詳細はJISを確認してください。

アーカイブ用光ディスクの作成

  1. 記録媒体は正、副2式を作成し、1式は同一災害が及ばない遠隔地に保存する。
  2. 新規作成時に、エラーを測定し、品質を確認する。
記録状態 光ディスクの種類
DVD-R BD Recordable disk
検査項目
PIE SUM8 RSER
バーストエラー
1 良好な状態 100未満 3.5×10-4 未満
及び
800バイト未満
2 対策を要する状態 100以上 3.5×10-4 以上
及び/又は
800バイト以上

(「新規作成時のディジタルデータエラー区分」 JIS Z 6017:2013 表1 より)

RSER BD規格で定義されているRandom Symbol Error Rate
連続する1万LDCブロックにおいて40bytes以上のバーストエラーを除いたランダムエラーレートの平均値
バーストエラー BD規格で定義されている1LDCブロック中の40Bytes以上のバーストエラーの総計(Bytes)
PIE SUM8 DVD規格で定義されているParity Innerエラーの個数
連続する8個のECCブロックにおいて、Inner Parityによりエラーが検出された行の総数

初期記録は状態1の品質が必要であり、状態2の場合は不合格とし、必要に応じて再作成する。
初期品質検査は、次による。

  1. データを記録した全領域を検査する。多層ディスクの場合は、記録した全層を検査する。
  2. 記録済みディスクの全数を検査する。検査値は、光ディスク面内の最大値とする。
  3. 検査で状態2が発生又はデータ領域内に訂正不能エラーが発生した場合には、再作成する。

なお、光ディスク記録面の汚れ、ほこり(埃)などを適切に除去し、再検査後に状態1に改善された場合は、再作成の必要はない。

アーカイブ用光ディスクの定期品質検査

データを記録した光ディスクは、定期的にディジタルデー夕エラーを測定して、下表によって品質を判断する。

記録状態 光ディスクの種類
DVD-R BD Recordable disk
検査項目
PIE SUM8 RSER
バーストエラー
1 良好な状態 140未満 5.0×10-4 未満
及び
1,200バイト未満
2 1年以内に対策 140以上~280未満 5.0×10-4 以上~ 1.0×10-3 以上
及び/又は
1,200バイト以上~1,900バイト未満
3 即座に対策 280以上 1.0×10-3 以上
及び/又は
1,900バイト以上

(「定期品質検査時のディジタルデータエラー区分」 JIS Z 6017:2013 表2 より)

状態2の場合、保存されたデータを速やか(1年以内)に別の光ディスクに移行しなければならない。
定期品質検査は、次による。

  1. 保存している光ディスクの同一作業条件(ロット)のものから抜取検査を行う。検査は、5年程度を目安とし、保存する文書の保存計画と合わせて、頻度を決定する。使用した光ディスクの推定寿命が確認できる場合は、これを変更することができる。変更に関しては、光ディスク製造業者に相談する。
  2. 抜取検査の結果が、状態2又は状態3となったロットに関しては、その全数を検査することが望ましい。
  3. 状態3が発生した場合には、即座に対策し再作成する。状態2の場合には、1年以内に再作成する。

なお、光ディスク記録面の汚れ、ほこりなどを適切に除去し、再検査後に状態1に改善された場合は、再作成の必要はない。

アーカイブ用光ディスクの取扱、保存について

貴重なデータを長期間保存するには、アーカイブ用光ディスク製品を用いるだけでなく、作成時や保存では、JIS Z 6017に規定された方法に準拠し、安全を確保してください。

  1. 記録媒体は正、副2式を作成し、1式は同一災害が及ばない遠隔地に保存する。
  2. 保存媒体を取り扱う時は、記録メディア工業会が作成した「光ディスクの取扱い上の注意」を参考とする。
  3. 光ディスクの保存環境は, 下表による。長期保存専用に防火及び耐震設備を備えた環境で保存することが望ましい。
  • 長期保存環境:専用の長期保管庫に保存するほうが, 光ディスクを長期に保存できる。
  • オフィス環境:オフィス環境の保存でも, 媒体移行していくことで運用できる。
保存条件 長期保存環境 オフィス環境
温度 ℃ 10 ~ 25 5 ~ 30
湿度 % 40 ~ 60 15 ~ 80
じんあい(塵埃) じんあいの少ない環境 じんあいの少ない環境
保管庫の構造 耐火構造で、施錠管理できる。
外光を受けない、結露しない。
施錠管理できる。
外光を受けない、結露しない。
その他 有害な気体が存在しない。 有害な気体が存在しない。

( 「光ディスクの保存環境」 JIS Z 6017:2013 表3) 

詳しくはこちらの「ディスクの取扱・保存」のページを参照してください。

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