文書情報管理士検定試験 受験インタビュー
 
文書情報管理士2級合格者
田畑 弘二氏・中村 淳氏(ヤフー株式会社)
検定試験委員会委員長 柏崎 朋之
 文書情報管理士も平成20年2月の試験において、累計4,832名の有資格者を出すまでになりました。マイクロ写真士として始まったこの資格もIT化の波に乗るべく平成13年に「文書情報管理士」と名前を改め、文書管理のエキスパートを育成しています。
 この度、IT企業の先駆者、ヤフー株式会社のお二人が初めてこの資格にチャレンジし、見事に2級の合格を果たしています。
 IT企業ならではの文書管理の在り方、その資格の有用性を検定試験委員長が直撃インタビュー、その苦労とエピソードを語っていただきました。

柏崎  まず、最初にお伺いしたいのですが、お二人は、社内でどのような業務を担当されていますか?

田畑  私と中村が所属する部門は、私どものサービスをお使いいただいているお客様に対して、お客様がお困りの時、情報を求められる時などに、サポートをさせていただくことが主だった仕事となります。私の担当部署は、部門の中でも特にさまざまな文書情報について、セキュリティを厳重に管理しております。提供するサービスの品質を維持しつつ、効率的な管理を行っています。
   
柏崎  文書情報管理士を受験しようと思ったきっかけは?
田畑  私どもの担当部署では、文書管理が大勢を占めているため、このような資格があれば活用したいと思っていました。
中村  そうなんです。どうしてもオンラインでは解決できないケースもあるので、今後も引き続き文書管理は必要になります。
   
柏崎  紙で受け取った書類がある場合は電子化しているのですか?
中村  サービスにより電子化されていたり、書類のまま厳密に書庫保管されているものもあります。
田畑  書庫保管されている文書情報は、限られた社員のみが取り扱っており、一枚一枚厳重に管理されています。こういった文書管理について、さらなるセキュリティ強化や効率的となる仕組みを常日頃から考えておりまして、そのためのプロジェクトも定期的に行っています。
中村  私は今の部署が比較的長いのですが、田畑が言ったように、社内でもセキュリティ意識は高く、自分たちの考えている対策について、業界での位置を確かめたいと思っていました。そして書庫保管している文章情報についてもさらにデジタル化するなどの検討が必要だと思っています。
田畑  この辺が動機としてあって、文書の管理について社外研修を受けようと考えていた時に、上司よりこの資格を受けてみればと薦められて。その内容がe-文書法からセキュリティ、文書情報のシステム化までを取り扱っているため自分たちの業務内容にあっていると感じました。そして、私たちが探していた社外研修に対しても文書情報管理士の資格で取り扱う内容が一致したんです。特にe-文書法については、これからも対応しなければいけないと考えていたためぴったりでした。
 
柏崎  受験のために準備をされたと思いますが、どのように行われましたか?
田畑  JIIMAさんが主催する受験対策セミナーを中村と二人で受講いたしました。この対策セミナーでは、ポイントを教えてくれるため、後日の勉強にたいへん役に立ちました。普段はとても忙しく、正直いって毎日勉強するのはなかなかできないんですね。でも週一回、一時間ぐらい中村と二人で勉強会を開き、集中して復習をしたことが役に立ちました。

中村  私は、さらに試験直前に教科書を読み直し、試験の前日にもう一度、おさらいをしました。
 
柏崎  この資格に合格して良かったことは?
中村  合格通知を受け取ったときは本当に嬉しかったですね。今の業務は長いのですが、この業務を続けていたことが資格に合格するという成果となって現れたと感じています。
田畑  とにかく合格してほっとしました。合格する自信はあったのですが、やはり合格証を受け取ったときは嬉しかったです。
 
柏崎  今後、この資格を業務に対してどのように活かしていく予定ですか?
田畑  受験のために勉強した内容そのものが業務に役立ちますので、既に業務に活かしています。現在Yahoo!JAPANには110以上のサービスがあり、お客様からのお問い合わせはほとんどオンラインで解決しています。中には郵送物を取り扱うサービスもあり、こういった文書情報の管理は、今後も増加が予想されます。適正な人数でさらに厳密な管理をしていくためには、インハウスやアウトソースの検討や、効率化、セキュリティの維持向上、一元化などなど、さまざまな改善が引き続き必要だと考えています。
 
柏崎  他に業務に関連して、なにか他に資格をお持ちでしょうか?
田畑  だいぶ前に初級システムアドミニストレータをとりました。その他にはコンタクトセンターマネジメント資格であるCOPC資格(注)をもっています。
中村  文書情報管理士が初めての資格です。
 
柏崎  つぎのステップアップの目標は?
両者  もちろん上を目指して文書情報管理士の1級に挑戦したいと思っています。
中村  本気で紙文書の電子化を進めていくつもりなので、今後はさらに上位の上級にも挑戦したいと思っています。
 
柏崎  これから文書情報管理士を受験される方へ応援のメッセージをお願いします。
中村  田畑が言ったように受験対策セミナーは、たいへん役に立ちました。これを受けて全体を把握してから教科書を読み込んでいけば理解が深まります。企業にお勤めのかたは、おそらく時間もないですし、独学にはやはり限界があるので、ぜひ受講されることをお勧めします。
 
柏崎  最後に、JIIMAや文書情報管理士の資格に対して期待することをお聞きしたいと思います。
田畑  今回いただいたテキストやセミナーは大変参考になりました。今後はさらに業界の最新技術の紹介や、実機を見たり触ったりできればと思います。また最新事例のグローバルスタンダードを取り入れて行かれることを期待しますし、私達も学んでいきたいと考えています。
柏崎  本日は長い間、インタビューに答えていただきありがとうございました。また、JIIMAに対する貴重なご意見もありがとうございました。
 今後も日々のご研鑽を続けることと、学んだことを業務に活かして行ってください。次回は8月に検定試験が行われます。ぜひ1級にもチャレンジしてください。またお二人のみならず、御社からの受験をお待ちしております。
 ありがとうございました。
 
(注)COPC:Customer Operations Performance Center Inc.の資格 www.proseed.co.jp